クマガイソウの知識
クマガイソウ / 特徴 / 自生地の現状 / 栽培 / 近縁種 / その他の情報 / 花言葉 / 脚注 / 参考文献 / 外部リンク
栽培
クマガイソウの地下茎は節間が長く、全長はしばしば1m以上になる。しかも硬く柔軟性に欠け、普通の植木鉢に収めることは難しい。また、先端の生長点は鉢の内壁などに当たると枯死するため、鉢植えに適さない。一般園芸店で販売品をしばしば見かけるが、一般向けの市販品は鉢に入れるために地下茎が短く切断されており、回復に長い期間を要する。回復せずに枯死してしまうことも多い。適地であれば地植え栽培が可能ではあるが、生育適正条件が狭く、栽培場所は厳密に選ぶ必要がある。明るい日陰で、土壌の状態、温度、湿度が栽培に適したものであること、周囲に風よけになるものがあること、など制約が多く、単に美しいから、珍しいからといって初心者が気安く栽培できるようなものではない。前述のように無菌播種による大量増殖技術は確立されておらず、ごく一部の栽培農家を除いて栄養繁殖による営利増殖もおこなわれていない。このため苗の供給が十分に出来ているという状況ではない。時には盗掘された個体が販売されることもあり、入手・栽培には慎重でありたい植物の一つである。愛好家がどうしても栽培したい場合は、栽培に責任が持てる場合に限り、苗の入手先が正規のルートを経由したものかどうかを検討して入手するなどの配慮をすべきであろう。
自生地保護のために
クマガイソウは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧II類とされている。日本の県レベルではさらに高いレベルで絶滅が危惧されている県もある。これを乱獲、盗掘することはもちろん、乱獲、盗掘されたものを取り扱う業者から購入することは、自生地の損失を助長する行為で決して行ってはならない。
「自然と野生ラン」343号(2007年7月号)p64-69外部リンク 無菌播種によるクマガイソウの増殖と無菌培養苗の順化・育成(PDF) クマガイソウは、北海道南部から九州にかけて分布するラン科アツモリソウ属に属する植物である。低山の森林内、特に竹林、杉林などに生育し、大きな集団を作る。草丈は40cmくらいまで、葉は対生するように二枚つき、それぞれ扇型の...
