ツバキの知識
ツバキ / 概要 / 用途 / ツバキの原種と品種 / 花容による品種 / 地域による品種 / ツバキの葉 / ツバキの枝 / 黄色いツバキ / ツバキ属の植物 / サザンカとの見分け方 / 都道府県・市区町村の木 / 各地のツバキの名所 / 関連文化 / 花言葉 / 脚注 / 関連項目 / 外部リンク
用途
材木
ツバキは生長すると樹高20mほどになるが、日本のツバキの大木はほとんど伐採され、最後の供給地として屋久島からも切り出されたが、現在では入手の難しい材である。大木は得難いので建築用にはあまり使われない。木質は固く緻密、かつ均質で木目は余り目立たない、摩耗に強くて摩り減らない等の特徴から工芸品、細工もの等に使われる。代表的な用途は印材。近年は合成材料の判子が多くなったが、以前の木の判子は、殆どツバキが使われていた。
木灰
日本酒の醸造には木灰が必要で、ツバキの木灰が最高とされている。また、アルミニウムを多く含む事から古くは染色用にも用いられた。しかしツバキが少ないため灰の入手は難しい。
木炭
木炭としてもつばきの木炭は素晴らしく、昔は殿様の手焙りに使われた。
椿油
椿油は、種子(実)を絞った油で、用途の広さは和製オリーブオイルとも言える。高級食用油、整髪料として使われる他、古くは灯りなどの燃料油としてもよく使われた。ヤブツバキの種子(画像:フラボン)から取る油は高価なため、同じくツバキ属の油茶などから搾った油もカメリア油の名で輸入されている。搾油で出る油粕は川上から流して、川魚、田螺、エビ|川えび等を殺すのに使われた。
観賞花
ツバキの花は古来から日本人に愛され、京都市|京都の龍安寺には室町時代のツバキが残っている。他家受粉で結実するために変種が生じやすいことから、古くから品種改良が行われてきた。江戸時代には江戸の将軍や肥後国|肥後、加賀国|加賀などの大名、京都の公家などがが園芸を好んだことから、庶民の間でも大いに流行し、たくさんの品種が作られた。茶道でも大変珍重されており、冬場の炉の季節は茶席が椿一色となることから「茶花の女王」の異名を持つ。また西洋に伝来すると、冬にでも常緑で日陰でも花を咲かせる性質が好まれ、大変な人気となり、西洋の美意識に基づいた豪華な花をつける品種が作られた。品種については別項で詳細を述べる。
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